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津軽三味線Wiki

6. 演奏技法

・前撥 後撥

 津軽三味線 独特の技法・高橋祐次郎氏のVHS「津軽三味線おさらい教室」では

めばち・おばち(女撥男撥)ともいうとのこと。


・前撥 後撥の意味

前撥では音が小さく、後撥では音が大きくなりますので、打楽器的要素が強くなるということです。

津軽じょんがら節では 弱 弱 強 強 と丁度8ビートになります。


・前撥 後撥を入れるところ

基本一の糸は音を強くする弦なので後撥・前撥後撥になるのは二の糸、三の糸だけです。

小山家元は津軽三下がり、あいや節など、一の糸でもスクイが入るところは前撥にしています。


・竹山流での前撥後撥

基本竹山流では前撥後撥はしないそうですが、六段など他の流派の曲を弾いているうちに、

自然と前撥後撥をやるようになったと山本竹勇先生が仰ってました。私が津軽三味線を初めて習った

島村舟山先生も竹山流ですが、前撥後撥を習いました。


・秋田三味線での前撥後撥

秋田三味線での前撥後撥は津軽より間隔が小さく、後撥もあまり叩きません。


・前撥での音締め

音締めは ねじめ と読みますが、一成先生は おとじめ、とYoutubeで仰っていました。

ギターでいうピッキングハーモニクスです。音締めはしない方もいらっしゃいます。


・前撥後撥の歴史

前撥後撥は、大條和雄「津軽三味線の誕生」では、津軽三味線創始者の仁太坊がイタコの修行の

ように寝ずに弾き続け開発したとの記述があります。松木宏康「津軽三味線まんだら」では、

梅田豊月の師匠が前撥のみで弾き、梅田豊月が後撥を付け、前撥後撥を開発したとの記述があります。


・前撥後撥のレパートリー

前撥後撥する曲は基本五大民謡(津軽じょんがら節・津軽よされ節・津軽小原節・津軽あいや節・津軽三下り)

ですが、小物民謡(五大民謡以外の曲)でも津軽甚句・津軽音頭等は前撥後撥を入れて弾きます。


・前撥後撥のレパートリー

前撥後撥する曲は基本五大民謡(津軽じょんがら節・津軽よされ節・津軽小原節・津軽あいや節・津軽三下り)

ですが、小物民謡(五大民謡以外の曲)でも津軽甚句・津軽音頭等は前撥後撥を入れて弾きます。南部ものですが、南部俵積み唄も前撥後撥で演奏します。


・音締めの方法

音締めの方法は三種類あり、

・親指を上(前撥)下(後撥)させる方法(吉田兄弟等多数派)

・撥の角度を変えて(前撥の時は糸に対して撥を鈍角に、後撥の時は鋭角に)親指を弦に当てる方法(椿俊太郎さん等)

・撥の親指を弦に当てる時間を変えて(前撥の時は真下に下して親指を当て、後撥の時は外側に向けて打つ)

前撥後撥を操作する方法(藤井黎元さん等)

があります。


・前撥後撥って何?(youtubeショート)

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